大朝いろ

大朝のコト、ヒト、モノをご紹介します。

「大朝は、自分を守ってくれる存在」

「大朝は、自分を守ってくれる存在」とnoriさんは言う。

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今年、3回にわたってダンスワークショップを開き、第40回 おおあさふるさとまつりでダンスを披露してくれたプロダンサーのnoriさん。

彼女は1986年、大朝の古社の宮司の家に生まれて高校までふる里で育った。

ダンスとの出会いは中学生のころ。テレビでよく見る人気グループのダンスだった。今どきの女の子たちと何も変わらない。最初は単に好きで踊っていただけ。

 

高校生になって時々広島市内のダンススクールで習ううちに、ダンスを本格的に学びたいと、高校を卒業するとすぐに東京の音楽専門学校のダンス科へ進んだ。しかし、静かで穏やかな田舎で育って、何も知らずに暮らし始めた東京は、ダンスのレベルも文化も人間関係もすべてが違い過ぎた。しばらくして挫折を味わう。

 

逃げるようにふる里の母のもとへ帰った。

傷心の心に「おはよう」「こんにちは」町行く人みんなが声をかけてくれる。見守ってくれる両親とふる里の人々の何気ない言葉に救われた。こんな人間関係は都会にはない。ふる里の温かさをこの時初めて理解した。

 

「気持ちの部分で私はふる里に守られている」

そんな風に感じているのだという。

 

「ふる里を離れて分かったんですけどね」

と笑う。

 

そして再びダンスを極めようと東京へ。

挫折を味わいながらも、ダンスへの再チャレンジを開始した。

それから8、9年たったころから少しずつ自信めいたものが生まれ、プロとしてステージに立ち、2015年にはメジャーデビューも果たした。

 

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東京から遠く離れた中国山地の山の中の小さな町へ5時間も6時間もかけて、noriさんは子供たちにダンスを教えにわざわざ帰ってくる。

スポットライトもない、音響だって満足なもののない小さな体育館で開かれるふるさとまつりのステージに子供たちと一緒に立つ。

 

「なぜそんなにしてまでするの?」の問いに、「始めは『お祭りに出ない?』て言われたの、でも自分だけがプレイするだけではなく、みんなで一緒に楽しみたいと思ったんです」とnoriさん。

「離れて初めて分かったふる里の温かさに恩返しがしたいんです」ふる里で暮らす私たちにとって、とてもうれしい言葉だ。

 

noriさんの言葉からは、ダンスを志す子供たちに、いやすべての子供たちに伝えたいことがあるように理解できた。彼女はたまたまダンスを極めようとしているが、ダンスだけではなくいろいろなことに興味を持って、いろんなことを吸収することがダンスを極めることにつながると信じているという。

みんなそれぞれ道は違っても、その道だけでなくいろんなことを吸収して大きくなってほしい、そのために少しでもふる里に、みんなに、自分のできることで恩返しがしたいのだと言う。

そんなnoriさんの思いに、私たちは大朝人として温かいふる里を守り続けることでお返しできたらと思うのである。

 (レポート:山本)

 

■noriさんのプロフィール

本名 森脇典子。1986年北広島町大朝生まれ。新庄高校卒業後東京の音楽専門学校ダンス科に進学。現在AfroBopCrewの一員として活動中。2015年9月AfroBopCrew1stシングル“LOVE FAME GOLD”でデビュー&ワンマンライブ開催。

GLAY×EXILE“Scream”PV出演などステージ・PV出演多数。2016年から大朝でダンスワークショップの開催、おおあさふるさとまつりにも出演。また、アメリカンダンスドリル部門で優勝するなど、各地でのダンスコンテストで多数受賞している。現在はプレーヤーとしてだけではなく、プロデュースやプランニング、ディレクションなどステージの作り手としても活躍中である。