大朝いろ

北広島町大朝での暮らしを書いています。

宮島と北広島町のつながり展、宮島で開催中!!

私たちのふる里、大朝は宮島と永く深い縁を持っています。平安時代末期には厳島神社の所領地の一角になっています。その後、比叡山西塔の所領になったり、平家滅亡後に東国武将の吉川氏が入封して、長く吉川氏の拠点として栄えました。しかし、厳島神社の影響は残り、厳島神社の管弦祭は形を変えて「火流し」の行事として受け継がれていきました。そして、昭和の末頃から厳島神社の注連縄大小合わせて1000本余りを大朝のしめ縄会が作り奉納していますし、17年前からは、厳島神社の別当寺であった名刹大聖院の弘法米(赤米)や白米を大朝新庄地区で栽培しています。

この赤米(弥山 弘法米)」は、空海(弘法大師)が西暦806年に宮島の弥山に修行道場を開いて1200年目にあたる2006年の弥山開創を祈念して大朝新庄で栽培されるようになったものです。その心は、弘法大師がご健在のころ、食べていたであろう食をみんなでいただき弘法大師様を偲ぼうというものでした。当時の日本のお米は、白米もありましたが赤米が中心で神饌として神様にもお供えしていたのだそうです。赤飯はその名残で、赤米が赤飯のルーツだそうです。
こんな経緯をたどって、新庄で赤米(弘法米)が栽培されてきたのですが、栽培が始まって数年後には、新庄小学校の児童が栽培委託されている農業法人岩戸黒瀧さんと共に栽培することとなりました。児童たちは、単に赤米を栽培するだけでなく、お米の歴史や宮島や大聖院との縁を学び、大聖院さんと共に豊作祈願祭を執り行い、田植え、稲刈り、袋詰め、そして大聖院へ奉納しに詣ります。その後は大聖院の境内で赤米の販売体験や大聖院のご住職などとの交流もし、大聖院、宮島とのご縁を深めています。

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▲大聖院の弘法米(赤米)づくりの1年

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このたび、北広島町初めての試みとして「宮島と北広島町のつながり展」を開催しています。
十数年間、宮島とのご縁を紡いできた大朝の住民として大変うれしい出来事です。
ゴールデンウイーク前ですが、宮島に行かれる皆さま、ぜひ商店街の中央部付近にある宮島おもてなしトイレ2階休憩スペースにお立ち寄りください。


宮島と北広島町のつながり展
【期間】2023年4月21日(金)〜27日(木)10時〜18時
【場所】宮島表参道商店街 宮島おもてなしトイレ2階(休憩スペース)
    広島県廿日市市宮島町536番地1
【お問合せ】北広島町商工観光課 観光振興係 050-5812-8080

https://kitahiro.rgr.jp/pkobo_news/news-detail.php?id=231

 

(記事:山本)