大朝いろ

大朝地域協議会の公式ブログです。地域の情報や北広島町大朝での暮らしの情報をお届けしています。

福光酒造の再興を目指す福光寛泰(ふくみつひろやす)さん

今日は、わさまち通り商店街にある「福光酒造(ふくみつしゅぞう)」の4代目蔵元・福光寛泰(ふくみつ ひろやす)さんをご紹介します。(先週取材に行きました)

 

まずは福光酒造のご紹介から。

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福光酒造は、昭和8年に寛泰さんの曾祖父が創業し、「朝光(あさひかり)」と「大福(だいふく)」という日本酒を製造していました。

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大朝地域で古くから親しまれていたそうですが、13年前に先代がやむを得ず清酒の製造免許を返納し、廃業に。

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▲酒蔵の案内をする寛泰さん

寛泰さんはいずれ酒造を継ぐものだと思い、山口県岩国市の酒造会社で経験を積んでいましたが、4年前に退職し、福光酒造再興にむけて動くために大朝へ来ます。(大朝出身ではないので、孫ターンになりますね)

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しかし、すぐに再興とはいきません。

「はじめは物が多すぎて何から始めたらよいかわからず、半年間は途方に暮れていましたね」

と寛泰さん。

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▲改修が終わった洋室

13年間稼働していない建物は、手入れを必要とするところが多くありました。大朝地域の住民や以前の職場の同僚、お友達を呼んで、醸造場の片付けや改修を開始。同時に、酒造りを始めるために必要なことの情報収集を進めたそうです。

 

清酒の製造免許の取得はハードルが高いため、北広島町が持つ「どぶろく」と「果実酒」の特区を活かし、どぶろくとワインの製造をはじめることに。

 

寛泰さんは酒の原料からこだわり、大朝地域で米(こいもみじ)とブドウの栽培にも奮闘しています。「酒の原料をどう育てるかも大事です。土壌づくり、苗の管理など、成長をみながら手をかけているところです」

 

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▲昨年5月の写真。福光酒造のブドウ畑にて

(わたしも2回ほど、ほんの少しですが芽かきと土を耕す体験をさせてもらいました。広い土地のうえ、もとは雑木林だったところなので、とっても大変です。整えられた畑から熱意が伝わってきます!)

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取り組みが始まって4年。現在は醸造場が完成し、どぶろくとワインの製造が進んでいます。お酒を飲むスペースもできているので、イベント時には酒造でお酒が楽しめますよ。

 

ちなみに!

どぶろくとワインは、 4月29日(月・祝)の大朝のお祭り「わさまち」で解禁されます!

どぶろくは「朝光(あさひかり)」と名付け、アルコール度数を11度に仕上げてから、瓶詰めを行うとのこと。ラベルは、地域のひとがデザインされたものを貼るそうです。瓶とグラスで販売されます。

 

ワインは「福光(ふくみつ)」と名付け、店頭でグラスのみの販売をするそうです。

 

乞うご期待!

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とにかく酒造りに熱い寛泰さん。

「大朝地域らしいお酒をつくりたいですね。ここに来ないと飲めなくて、大朝地域の料理をよりおいしくするようなお酒をつくっていきたいと思います」と語ってくださいました!

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いずれは酒造2階の部屋を改装して、宿泊もできるようにしたいという夢も持っているようです。(手伝えることがあれば行きます!)

 

これからも楽しみです。福光酒造に関する記事は、facebookにアップされています。

要チェックですよ!

https://www.facebook.com/oasa.asahikari/

きたひろ薪フェスティバル後記(おもにワークショップの振り返り)

3月23日(土)のこと。みぞれが降ったり、雨が降ったり、やんだり、晴れたり…ころころと気分を変えるお天気の中、万徳院跡で「きたひろ薪フェスティバル」が開催されました!

 

私はこの日に、協力隊の同期である相川仁(あいかわ じん)さんというお友達を、京都府南丹市(なんたんし)からワークショップの講師として呼ばせてもらいました。私は相川さんのワークショップで補助をしていたので、今日の投稿はおもにその感想です。

(全体の記事は「しんたん」のページでどうぞ→しんたん - ホーム | Facebook)

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相川さんは同期ですが任期2年で退任されていて、現在は移住先の南丹市で林業関係の自営業を営んでいます。自力で山から木を伐り出して製材し、製材したものを使ってDIYの依頼を受けたり木製ワークショップの講師などをしたりするほか、前職の専門だったITスキルを活かした仕事やボードゲームなど、「できることをなんでも活かしたスタイル」で仕事をされているお兄さんです。いつも前向きで元気いっぱい!

 

さて、そんな相川お兄さんにお願いしたのは、こちらです。

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クロモジでスプーン・フォークをつくるワークショップ!

クロモジは、スーッとしたミントのような香りを放つ木です。茶菓子用のつまようじに使われているのが有名ですね。葉をお茶にしてもおいしいです。相川さんはこの木を切って半年ほどたったものを持ってきてくれました。

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今回は手ぶらで参加しても良いように、あらかじめステンレスのスプーンとフォークの柄を切り落としたものを用意してくれましたが、子どもの頃に使っていた、キャラクラーもののプラスチックの柄のものを分解してリメイクするのにピッタリですよ!

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工程は、クロモジの木をサンドペーパーで好みの手触りになるまで磨き、相川さんが穴を開けたあと、グルーガンでスプーンやフォークを刺して固めるだけ!あとはお好みで柄を削り、削ったところに焼き印を入れることもできます。

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▲削って
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▲焼き印で文字や絵を入れて
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▲途中、お兄さんの笑える話やマジック?もサービスで見られました

 

開催中、ほとんど途切れることなく多くの方に参加していただき、用意していた80セットがすべてなくなりました*

 

クロモジのスプーン・フォークは、40〜50年はもつと聞いているので、子どもたちは大人に、私たち大人は年を取っても愛用できるみたいですよ!楽しみですね。

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私も作ったスプーンを大切に使おうと思います♬

 

相川さん、ありがとうございました!

(大朝地域の紹介もできたのでよかったです☆)

きたひろ薪フェスティバルと自然観察会&保全活動のお知らせ

昨年に続き、NPO法人西中国山地自然史研究会から、チラシ制作の依頼をいただきました(^O^)2枚つづけて宣伝&自慢をさせてください!

 

まずは私も参加するこれ「きたひろ薪フェスティバル」!

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町花のササユリを守る目的で企画されました。

ササユリが生育できる環境は、里地・里山です。里地・里山をつくるには人の手が必要です。「薪活」はそんな環境をつくる取り組みのひとつ!北広島町ががんばっています。

 

と、前置きはまじめに書きましたが、堅苦しく取り組むのではなく、とにかく参加された方と楽しんでできることを目指していますので、ふらっと遊びにきていただきたいな~と思います*

 

ちなみに私は、協力隊同期のお兄さんを招待して「クロモジでスプーン・フォークをつくろう!」というブースを企画させていただきましたので、こちらもぜひ!(お兄さんは現在退任して自営業をやっとられます)

どれも参加費が無料なので魅力ですよ~~☆

 

 

そして次はこれ「2019年度自然観察会&保全活動」!

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NPO法人西中国山地自然史研究会では、北広島町や安芸太田町で、自然観察会と保全活動のイベントを通年で行っています。ガイドがついてくれるので、気になることがあればいろいろ質問できますよ♪

季節ごと、月ごとによって自然は色を変えてくるので、通年で開催されるのはうれしいですよね。こちらは申し込みが必要ですのでお忘れなく!