7月14日(金)、大朝のわさまち通り商店街にある「福光(ふくみつ)酒造」にて、コウノトリとはどんな鳥かを教えてくれる「鶴見喫茶」が開かれました。
主催は、認定NPO法人西中国山地自然史研究会です。
西中国山地自然史研究会は、「ハカセ喫茶」といって、お茶やおやつを頂きながら専門家のお話を聞ける1日限りの喫茶を、芸北・八幡で不定期に開いています。この日は、コウノトリ飛来を記念して、大朝で初めて開かれました。
▲おやつは、大朝にあるベルグスの塩ロールケーキとシュークリームでした♪飲み物は、豊平で作られた野の草茶やコーヒー、オーストラリアの紅茶がそろっており、セルフで飲み放題となっていました。
鶴見喫茶の講師は、鳥の生態に詳しい、上野吉雄さん。
小学校5年生からバードウォッチングをはじめ、現在まで鳥の調査を続けているとのことで、コウノトリのことをかなり詳しく教えていただきました。
▲上野さん(左)と、聞き手の白川さん(右)
大朝にいるコウノトリの種は、日本で1度絶滅しました。その後、ソビエト連邦(ロシア)から6羽を譲り受け、兵庫県と豊岡市がコウノトリ野生復帰への取り組みをはじめました。今では、100羽以上が野生復帰を果たしています。
コウノトリはとても大食いで、巣立つ前の幼鳥は1日1kg、成鳥は1日500gもの餌を食べます。完全肉食で、オタマジャクシやカエル、川魚、ヘビ、バッタなど、水辺や草むらの小さな生き物はなんでも食べてしまうのだとか。オタマジャクシにしたら1日500匹もたいらげるそうです!(あれだけ食べてあのスタイルはうらやましい…)
水辺の環境が、生息するうえで重要になります。
現在、大朝に滞在しているコウノトリは1歳のメスです。足輪がついていて、それをみて個体識別できます。人間でいうとまだ5歳ほどだそうです。卵を産み始めるのは2~3歳ごろからとのことなので、しばらくは1人…ではなく、1羽暮らしをするみたいです。
今日で滞在51日目になりますが、いつまでここにいるかが、注目されています。
大朝は田んぼの水が引けてきたので、今後、餌が豊富な別の土地へ旅立つ可能性があると、上野さんは仰っていました。
彼女(コウノトリ)が今後どうするのか、あつくあつく、見守っていきたいと思います。
--------------------------------------------------------------------------
「コウノトリの郷公園」
http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/
「兵庫県」ホームページ
「豊岡市」ホームページ
http://www.city.toyooka.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
---------------------------------------------------------------------------