11月24日(土)、大朝保健センターの周辺で「ハーブ王子と野草をつんでお鍋にしよう」を開催しました。(イラストを可愛く描けたので載せます(笑))
早朝は霜が降りてキンと冷えましたが、力強い朝日が当たって溶け、開始ごろ(10:30)にはあたたかな陽気にかわりました。
▲写真中央・山下智道さん
講師の「ハーブ王子」こと山下智道さん(29)は、幼いころから生け花を習ったり、登山家のお父様と山を歩いたりして野草の魅力にはまり、今日まで研究を続けてこられたそうです。ハーブはもちろん、あらゆる野草に詳しくて、足元に生えている種の名前、ルーツ、食べられるものや使われているものなら効能、毒草ならどのような毒が含まれているのかなど、ひとつひとつの質問に答えてくれます。
2年前にひょんなことからハーブ王子の講座に参加してはまり、主催で大朝までお越しいただきました。
野草散策では、可愛川(えのかわ)周辺や大朝保健センターの周辺を歩き、レクチャーを受けました。


▲左・カキドオシ、右・ミツバ(栽培されているものと同じ種。野生も多いんです)
約1時間ほどでしたが、ブタナ、オニタビラコ、ツメクサ、カキドオシ、エノキグサ、ノイバラ、オヤブジラミ、アオツヅラフジ、ハルジオン、ユキヤナギ、ヨモギ、ノビル、ミツバ、などなど…10種以上の名前を聞きました。
お昼ご飯は「野草鍋」を用意。イベント開始直前に摘んでおいたヨモギ、ハルジオン、ノビル、セイヨウタンポポの葉をゆでて刻んだものを入れた、ハーブ王子特製の「鶏つみれ」と、ノビルを入れました。お野菜は大朝で採れたもので、きのこは島根県産のもの、お肉は国産のものを使いました。
これがとってもおいしくて…!
つみれの野草はあく抜きをしっかりしているからエグみがなく、ほのかにすっとした香りが口に広がりました。ノビルはネギとニラの間のような風味で、鍋にも入れるし、生のまま刻んで薬味としても使いました。




昼食の様子。ハーブ王子への質問がやみません。
「きつい香りがするのかと思ったら、そうでもないね」
「食べやすい」
「おいしい!」
といった感想も耳に入ってきました。
写真を撮り忘れてしまいましたが、デザートで大朝まんじゅうと、天意の里(あいのさと)ハーブガーデンのリンゴケーキを出しました。ハーブ王子は「地元のものをたくさんいただけて嬉しい」と喜んでくれました。
黒板には、つみれに入れた野草の名前を、ハーブ王子が漢字で書いていました。
草に逢う=蓬(よもぎ)とか、野の蒜(にんにく)=ノビル(野蒜)とか、なんとなく意味を連想できる気がします(^_^)パっと見では読めないなぁ。
黒板の前には、私が愛用している野草や野菜関連の書籍を並べて、「野草文庫」コーナーをつくってみました。相次いで読んでもらえたのでうれしかったです。写真右上にある山下智道さん著書「野草と暮らす365日」にはサインを書いてもらいました。
なんだかアットホームで、ほっこりする雰囲気の1日でした。野草に触れて、食べて、楽しめる会になっていたら幸いです。畑や田んぼを持っていたら、野草(雑草)は面倒くさい相手でもあるんですが、よくよく見ると種類が多くて、人間にとっておいしかったり栄養になるものがあったりして面白いんです。同じ興味をもつひとたちと過ごせてよかったです。一人よりも、誰かと学ぶ方が気づくことが多い気がします。
最後はスタッフと記念撮影。
ハーブ王子こと山下智道さん、参加されたみなさん、お手伝いしてくださったみなさん、どうもありがとうございました!
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山下智道
ハーブ王子/野草研究家
1989年北九州市生まれ
メディカルハーブ検定、山菜知識者などの資格を持ち、日本全国で野草講座の講師を務める。牧野植物同好会・日本すげの会所属。タレントとしても活躍中。