5月29日(火)、新庄地域で新庄小学校によるはやし田が行われました。
小雨で天気は良くなかったのですが、花鞍を乗せた牛が、ここでも代掻きをしました。
牛が田んぼの中を2周ほど回ったところで、3、4、6年生が太鼓や鐘を鳴らし、音に合わせて1、2年生が一緒に歌い、5年生が田植えをしました。




田んぼに植えた苗は古代米で、主に5年生が中心となって栽培しています。
古代米は宮島にある大聖院と深いご縁があるそうで、この日は大聖院の副住職も田植えに参加していました。この取り組みに関わるCC50より、詳細をもらったので読んでみてください▼
大聖院の弥山弘法米(古代米:赤米)の栽培由来
2006年、大聖院は、弘法大師が弥山を修行場として開創したのが始まりで、弥山開創1200年を迎えるにあたって、弘法大師をしのび、弘法大師が食したであろう古代の食の再現を図った。当時のお米に近い古代米(赤米)の栽培を、中世よりご縁のあった大朝で赤米づくりを、今の大聖院座主・吉田正裕氏とのご縁を持っていたCC50が提案。大朝の農家の皆さんと赤米作りを始めた。そして「弥山・弘法米」と命名した。(※大朝は、中世に時代には厳島神社の荘園があった。明治まで大聖院は厳島神社別当寺であった。また、厳島神社の注連縄も大朝で作られている)
この弥山・弘法米(赤米)や宮島米(コシヒカリ)は、弥山開創1200年祭にお参りにこられる多くの参拝者に、古代の食の一つとして大朝で栽培された赤米と白米を使用した赤米おにぎりが振舞われた。現在も、大聖院の法要やイベント等で食されている。
2009年、赤米を農事組合法人岩戸黒瀧が栽培を始めると、新庄小学校の生徒さんがお米作りに参加してくれるようになり、地域の宝として、積極的に学び、パンフレットを作ったりキャラクターを開発するなど「新庄の赤米」を広める工夫を考えてくれた。
赤米栽培を手伝ってくれている新庄小学校。おもに5年生の総合学習であったが、2012年から、田植は、総合学習を超えて、地域の宝「新庄の赤米」を新庄小学校の生徒全員で盛り上げようと、田植は全校生徒による「新庄のはやし田」を奉納。新庄地区では20年ぶりの「新庄のはやし田」披露となった。5年生は、種まきから田植え、稲刈りなどすべてを手伝い学んでいる。
新庄小学校の生徒達の頑張りは、農事組合法人岩戸黒瀧だけにとどまらず、新庄地区や大朝の人々に大きなインパクト与えた。そして、大聖院さんと岩戸黒瀧は、子供達の熱意に押されるように、新商品の開発を始めた。その成果は2013年に赤米の新商品「赤米茶」「赤米ごはんの素」が完成。発売を始めた。特に「赤米ごはんの素」は、今までになかった商品で日本初の商品となった。
2016年から、飾り牛保存会の白砂さんのご好意により、飾り牛も参加してくれるようになり、地元の皆さんや、新庄のはやし田保存会の皆さんも喜んでいる。
2016年からは、11月末か12月初旬に新庄小学校の5年生が、大聖院へ赤米を奉納のために訪問。あわせて大聖院の境内に赤米PRブースを出して、新庄の赤米のPRしながら赤米ご飯や赤米玄米茶の試食・試飲、そして赤米や赤米ごはんの素の販売を行っている。
反響はすごく、岡山県や名古屋などから、新庄小学校へ赤米の注文が舞い込むなどみんな驚いています。
とのことです。
私も食べたのですが、赤米はとても香ばしく、十穀米が好きな人は気に入りそうだな~と思いました。おいしかったです。今年も無事収穫できますように!
余談ですが、はやし田のあとは、代掻きをした牛の子どもが、田んぼデビューしました。最初は少し怖がっていましたが、1度入ったら楽しそうに走り回り、子牛を引く人は大変そうでした。
▲かわいい花飾りを付けていたけど、暴れて落ちちゃいました(笑)
▲怖がっている様子
▲入ったとたんにはしゃぎだし、母牛に近づき、お乳を飲んでいました。
ほのぼのです*