大朝いろ

大朝地域協議会の公式ブログです。地域の情報や北広島町大朝での暮らしの情報をお届けしています。

協力隊活動報告会の報告(とや視点)

平成30年326()に芸北文化ホール、27()に大朝公民館で、山口実咲隊員(以下、山口さん)と合同の活動報告会をしました。

 

じつは今月に入ってから何度か「報告会の内容をブログかfacebookでアップしていない?」と聞かれることがありました。文字に起こす作業を進めていましたが、筆が遅く、公開がたいそう遅くなりました。スミマセン!そう言っていただけてありがたいです!(涙)

 

長いのですが、読んでくださいませ!

 

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■当日の会場の様子

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▲おかし入れには大朝張を♪

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▲来場者には「29年度おせわになりましたまご」をプレゼント♪

 

*初日の芸北報告会(参加17名)

山口さんが活動で関わった地域の人と役場職員のほか、江田島の地域おこし協力隊員がお休みだったそうで、来てくれました!私とも面識のある人がほとんどで、会場は話し声や笑い声が聞こえる、アットホームな空間となりました。

 

*大朝報告会(参加24名)

私の活動に関わってくださった地域の人たちのほか、本庁や大朝支所や公民館の職員、facebookを見てきたという、島根県にお住まいの人が来てくれました。芸北とは違って、静かな雰囲気でした(会場がホールだったからかも?)。

 

 

■山口さんの1年間は…

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「食」と「文化」をテーマに、養鶏・芸北ランチ営業・神楽団取材をした1年間でした。

緑のふるさと協力隊のときに、大朝にある「ふぁーむbuffo」で養鶏の手伝いをしたことがきっかけで飼ってみたいと思い、地域の人に相談しながらハウスを建て、5月より養鶏を始めました。

鶏が産んだ卵は「謳歌(おうか)」と名付け、パックでの販売のほか、地域の食材と掛け合わせた「芸北ランチ」を作り、2か月に1回、大朝のTSURUYAで2日間限定のランチ営業をしています。2月には邑南町にある「キッチン豆蔵(まめぞう)」で出張 芸北ランチを実施しました。

卵の販売は、配達を通して地域の人と関わりを深めるために、芸北ランチは、ほうれん草やトマトなど、地域の産品を掛け合わせて「オンリー1」を作ることを目指した取り組みです。

神楽取材では、「20年後に読まれる冊子」を目指し、地域の神楽団の様子や団員に着目して取材をしているそうです(30年度中に完成予定)。

活動していて、ときに「これは地域にとって必要なことなのか?」「自己満足ではないか?」という悩みを持つことがあったそうですが、地域の人たちが関わってくれたから、進むことができたと話しました。料理の腕や販売、発信の仕方など、課題がたくさんあるけれど、経験するたびに少しずつ良くなっていることを実感しているそうです。30年度は「背伸びをせず、等身大で」29年度に始めたことを継続し、収益をあげていくことを目標としています。

 

 

■鳥谷の1年間は…

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28年度に教わった「一閑張づくり」からはじまり、活動の幅が広がった1年になりました。和紙をちぎって張り、柿渋を塗り重ねる一閑張は、力を必要としないので年齢を問わず作れます。このものづくりを通して、地域の人たちと交流する機会を増やそうと、28年度の10月より大朝公民館で講座をはじめて、29年度からサークル活動になりました。

回数を重ねるうちに作品数が増えてきたので、427日~29日に開催される「あーとふる大朝2017」で展示販売しようと作品を集めたところ、約100点集まり、地域での広がりを実感しました。作品は、「大朝張」と名付けました。

あーとふる大朝終了後も、サークル活動や集落のサロンでの一閑張作りは続きました。このころから竹かごバッグの制作が増え、同じころに活動していた、芸北発祥の「もんぺる」とコラボして、10月に大朝の西教寺でファッションショーを開催しました。もんぺと大朝張に、町内の作家が作ったアクセサリーを合わせたコーディネートを楽しみながら、その後も2回、ファッションショーをしました。

一閑張がきっかけで一緒に活動する仲間が増え、やりがいを感じていた時に、人から「ときめき資本_主義だね」という言葉をかけてもらいました。自分がときめくことを大切にして動くうちに仲間ができて、できることが増えて、それがちょっとしたおこづかい稼ぎになったり、楽しみになったり。ときめき資本を大切にしたから広がったんだと考えるようになりました。

とはいえ、私も山口さんと同じように、ときに「自己満足じゃないか」「地域おこしとは何なんだろう」と悩むことがあります。この悩みは、協力隊である限り持ち続けると思いますが、つながった仲間と一緒に、30年度もときめきを大切にした動きをしていきます。具体的には、一閑張講座を町内各地でやってみます!

 

■最後に

報告会を終えて、会場のセッティングや広報の弱さなど、課題がたくさん出ました。

やってみてわかったことなので、開いてよかったです。

任期最終年度の報告会は、もっと多くの人に来てもらえるよう工夫し、より良いものにしようと思います。

 

平成29年度の報告会にお越しいただいた皆様、このブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました!