8月28日(月)、筏津芸術村で、「石徹白(いとしろ)のまちづくり&石徹白洋品店について聞こう会」を、ひろしま里山未来博&studio-Lと一緒に開きました。
石徹白とは、岐阜県郡上市 白山連峰(はくさんれんぽう)の標高700m地点に位置する、人口270人の小さな集落です。
この集落には、昔、地域で行われていた染めや縫い物の技術を継承し、復活させた「石徹白洋品店」というお店があります。そのお店でスタッフとして働いている加藤万里子(かとうまりこ)さんに、大朝地域の筏津までお越しいただき、石徹白のまちづくりのことと、お店のことをお聞きしました。
▼加藤万里子さん
【石徹白のまちづくりのこと】
石徹白集落では、住民が結成した農業協同組合によって、小水力発電が行われています。農業用水に発電機を整備しており、収益を農産物の加工や集落の活動に使っているそうです。
また、発電された電気を使って、集落の女性がカフェ「くくりひめ」を経営しており、地域内で連携がとれています。
石徹白集落は、人口の1割が移住者です。地域の人たちとの関係は良好だそうです。地域のお年寄りから、暮らし方や手仕事を教わり、「生きる力」を学べる場所です。
「いとしろカレッジ」という名前で、集落をフィールドにした講座も開かれているそうです。
▼いとしろカレッジ
【石徹白洋品店】
「石徹白洋品店」では、日々の暮らしの中で役立つ道具として作られた「ノラギ」や、伝統的な野良着を現代のライフスタイルに合うようリデザインした「マチギ」のほか、職人による手紡ぎ・手織り・手染めで作られる世界に一つの服「ハレギ」などを販売されているそうす。
▲石徹白集落では、野良着のことを「たつけ」と呼びます。
実際に、石徹白洋品店で販売されている服を見させてもらいました。
1つ1つ丁寧に染めて縫われた服は、股にマチがあり、作業でかがむことがあってもストレスがありません。ゆったりと着こなせるうえ、おしゃれな形なので、普段着にも向いていると思いました。
▼石徹白洋品店
石徹白での出来事を丁寧にわかりやすく、楽しそうに語ってくださったので、地域への興味が高まりました。
加藤さんと一緒に来られた、Studio-Lの西上ありさ先生が、実際に地域を見られたそうで、
「この集落では、地域の課題に対して解決策を探るのではなく、それぞれが『私の生き方』を追求した結果、解決策につながっていました」
と、おっしゃっていました。
この言葉を聞いて、私は深くうなずきました。
掲載の許可を取っていないので載せられませんが、加藤さんに見せていただいた写真に写る人たちがみんな笑顔で生き生きしている様子が見て分かったので、お互いを認め合い、協力し合う地域なのだと思いました。
ぜひ一度行ってみたいです。
聞きに来られたみなさんと一緒に写真を撮りました。
ありがとうございました!