大朝いろ

北広島町大朝での暮らしを書いています。

中性の武士・吉川氏の繁栄は大朝・新庄の繁栄だった。

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北広島町図書館改修記念の講演会、北広島町出身でちこちゃんに叱られるやタケシの番組で有名な民俗学の大家・新谷尚紀さんによる「大朝・新庄と吉川氏歴代・地頭から国人領主へ、戦国大名へ」を大朝地域協議会の主催で開催しました。

 

中世、平安時代から都の寺院や厳島神社の荘園として豊な農村だった大朝地区に中世鎌倉時代に駿河の国(現静岡県)から地頭としてやって来た吉川氏。それからの300年間、関ケ原の戦い後に岩国に移るまで大朝・新庄地区を本拠とした小さな地頭が戦国大名にまで上り詰めた吉川氏の歴代をたどり、大朝の発展とその影響が今につながっていることの意味や大切さを、熱く熱く語っていただきました。

 

夜7時半からと遅い開催でしたが、老若男女80名近くの方々に聴講していただきました。山の中の小さな町で700年近くもの長い歴史が分かるのは非常に珍しい上に、ただの歴史物語だけでなく、甲子園でも有名になった新庄学園も、その吉川氏との縁で設立され今につながっていること、さらに多くの文化や伝統芸能がその吉川氏の時代に起こり伝わっていることの意味を、大朝・新庄に生きる私たちは理解し、大切にしていかなければならないと再確認した一夜になりました。

 

(記事:山本)