大朝いろ

北広島町大朝での暮らしを書いています。

「柿渋をつくってみよう会」を終えて

8月28日(火)、予定通り「柿渋をつくってみよう会」を開催しました。

開催一週間前はくもり時々雨の予報で、できるかな~とドキドキしていましたが、当日は良いお天気に恵まれました。太陽の光がさんさん降り注いで暑かったのですが…(笑)

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▲柿の木へ向かうとき

 

作業は収穫からはじめました。

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高いところに実がたくさんあったので、高枝切りばさみで枝ごと落とし、実を拾いました。

 

はじめて知ったんですが、柿って新しい枝に実をつけるんですね!だから、剪定せずに放置しておくと新しい枝が生えにくくなり、実の数が減ってしまうそうです。

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▲新しい枝は明るい茶色です。

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▲ここらへんが新しい枝。前年に枝ごと切っておくと、切ったところから新しい枝が出て実をつけるようになるんだとか。

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全部で6升分の柿を使い、臼でつく方法とミキサーで砕く方法のふたつで進めました。

 

作り方は以下の通りです♪ 

 

【1】臼でつく場合

①収穫する
②柿のヘタをとる
③杵で潰して絞る(タオルで濾す)×3
④絞った汁に水を混ぜる(柿2升に対して水1升5合)

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【2】ミキサーで砕く場合

①収穫する
②柿のヘタを取る
③実を半分に切ってミキサーに入れ、水をひたひたに加える
④粗く砕く
⑤タオルで濾す(絞らないこと。自然に汁気が切れるまで待つ) 

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 ▲絞ると、すりつぶし状態になった実も汁と一緒に落ちてしまい、固まって失敗の原因になります。絞らないようにしましょう。

 

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……

昔ながらの作り方と、文明の利器を使った作り方。

さてどちらの工程がうまくいくのか?どちらも同じようにできるのか?
実験を兼ねて容器を分けて持ち帰ってもらいました。

 

加工はこの日限りで終わりですが、あとは使える時まで冷暗所で寝かせなければなりません。加工後すぐに塗っても茶色には変色するそうですが、3ヶ月は寝かせたほうが良いとのこと。1年おけば、質が良くなります。

 

柿渋はうまくいけば銀杏のような独特な臭いがするので(笑)

苦手な人もいるかもしれませんが、それは成功の証ということで、臭いと色の変化を観察していただけたらと思います( ̄∇ ̄)v

放課後児童クラブ 一閑張づくり⑤

先週から怒涛の日々を過ごしています。と、いう言い訳で久しぶりの投稿です(笑)

この2週間、いろんなことを経験させてもらいました。今がんばってちょっとずつまとめていますので、ぼちぼちのペースでお読みいただけると幸いです。

 

まずは、8月21日(火)の放課後児童クラブ・一閑張づくりから。先週で全5回の講座を修了しました。

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▲完成品ずらり。つやがでてきました。

 

あわただしくて完成品の写真と集合写真しか撮れなかったのですが、この日は模様付けの続きと、仕上げ、直しなど、各自のやりたいことややるべきだと思ったことに取り組んでもらいました。

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この写真は別の講座で撮ったものですが、これと同じように今回は「ラメ」を導入してみました!

 

作品にのりをつけ、その上にネイル用のラメを散らしたところ、大人気に!

 

「この場所にこの色のラメをつけて〜」という要望を聞きながら、1人ずつつけました。ここで一気に教室のテンションが上がった気がします。最後に着物やシールやラメを貼った上にニスを塗って完成!

完成品を手にみんなで記念撮影をしました。

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帰り際に先生方が感想の時間を取ってくださり、子どもたちから

「最初はちょっと面倒だと思うこともあったけど本当に楽しかった!」

「またやりたい!」「もう来ないの?」

という惜しむ声をたくさんもらい、内心うるうるでした。

 

純粋に楽しみ、学ぶことがあれば何よりです。

みんなありがとう!

「柿渋をつくってみよう会」参加者募集!

f:id:oasa_iro:20180822141736j:plain一閑張づくりに欠かせない柿渋。このブログでもたびたび取り上げているのでご存知の方も多いのでは!?と思いますが…その昔、日本家屋では手垢などの汚れが取りやすいと、柱や板の床に塗られていました。ほかにも、漁網を柿渋染めにして網目を丈夫にしたり、様々な使い方があります。古くは平安時代末期から作られていたとか…。

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f:id:oasa_iro:20180822144054j:plain大朝地域では現在70代以上の方が、「幼いころにわたしの祖父母が作っていたよ」という記憶を持つぐらいで、作っていたという方は少ない印象です。(※とやの感覚です)

 

ちなみに、大朝地域で柿渋づくりに適しているのは、お盆過ぎから8月末頃まで。これを過ぎると柿が熟れて、うまくできなくなります。ということで、8/28(火)に、1日限りのイベントでやってみようと思います!

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日時:2018年8月28日(火)9:00~12:00頃まで
※作業の進み具合で、時間が押す場合があります。

場所:8:45大朝支所 正面玄関集合(作業場には住所がないので大朝支所から移動します)

参加費:300円

持ち物:汚れてもよい動きやすい格好、飲み物、タオル

定員:10名 先着順

講師:松江貞夫(まつえさだお)さん(84)

持ち帰れる量:1人あたり1Lぐらい(少量でもOK)

柿渋は、加工日からおよそ一か月後から使用できます。(おすすめは1年ほど寝かせたもの)柿を絞るときに服に散ると色がついて落ちにくいのでご注意ください。

申し込み:0826-82-2211(大朝支所につながります。とやか大朝公民館にお願いします)

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▲渋柿のしぼり汁。発酵したら赤褐色の柿渋になります。

 

興味のある方はご一緒しましょう~~!(^o^)ノ